【随想の目次に戻る】


類は友を呼ぶのか

ある日、何気なくTVを見ていたら、プレミア・ビデオのランキングをしていた。3位だかに選ばれたビデオの出演女優には見覚えがあった。

10年ぐらい前に雑誌のグラビアで見て、非常に印象に残っていたのである。簡単に言うと好みの容姿であったわけだ。2年ぐらいは幾つかの雑誌のグラビアに載っていたような気がする。その後、消えた。名前を忘れてしまい、それっきりだったが、その番組で名前が解ったこともあって、ネットで検索してみた。

そして、彼女のファンが持っているサイトの一つに行き着いた。別に、彼女のことを前面に出しているファン・ページではなく、趣味や自己紹介の方が多い割とよくある体裁のサイトであった。

目を疑ったのが、その彼の好きなマンガとか聴いているCDが私とほとんど被っていたこと。

断っておくなら、その女優が好きなマンガとかCDというものは多分、公開されなかったし、少なくとも私は知らない。つまり、彼と私は同一の影響に感化されたわけではないはず。

彼のサイトに行き着いたたった一つの条件は、ある一人の女性(の容姿)に好感を抱いたということだけ。

その一つの条件の方が、マンガだったり、CDだったりしたら、まだ簡単に頷けただろう。趣味の連鎖というものが、割と明確にあるだろうから。

容姿に対する嗜好の接点だけで、結果としてこんなに似たようなものを選んでいるというのは、意外でもあったし、考えさせられた。つまり、自分の趣味や選択というものが、自分が想像するよりもはるかに機械的なものなのではないか、と思ったのだ。

ちなみにT氏(←日常の断片―目次参照)と私は女性の容姿に対する嗜好が割と似ていた。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送