【断片の断片に戻る】
顔グロ流行の末期の頃の話。
その時の仕事場での昼休みで外に出たときに、ソレを目撃した。顔グロで厚底ブーツを履いている彼女は、ウォークマンを聞きながらのためか、携帯電話に大声でがなっていた。そして、交通量の多い車道を片手でふらふらと自転車をこいでいた。ウォークマンを聞きながら、携帯電話をしながら、厚底ブーツで自転車をこいでいる。
「アンタ、早死にするよ」
苦笑しながら、私はつぶやいた。