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 6年ぐらい前の新聞で読んだ北海道での出来事。

 祖母と母親が働けない体で、その二人の世話と家計の支えは娘の女子中学生が一人でしていた。朝からアルバイト、帰ってきて家事と二人の世話。義務教育なのだから、娘さんを学校へ通わせなければならないと学校側は母親に何度か通告した。じゃ、うちらに死ねって言うのか、と母親は悪態をついたらしい。何度かの話し合いの結果、学校へ通わせることに母親も不承不承、同意した。学校へ再び通えることになっていた日の前日、少女は過労死した。享年15歳。記事には、その少女の肉声はまったく載っていなかった。


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