【断片の断片に戻る】
昔、家でラジオを聴いていたら、こんなやりとりがあった。
ダウン症の子どもがいる母親からの手紙で、子供の世話が大変だが、その番組を楽しみにしているという内容であった。進行役は「大丈夫、今は医学も進歩しているから、その内、いい薬もできて、きっと治りますよ」と明るく励ました。
その進行役が、ダウン症が先天性の染色体異常であることを全く知らないのは明らかであった。無知は非情だ。