日誌2002年11月

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11月29日

前もって地図を調べていたAは、私の職場のビルまでやってきた。最寄り駅に着いた時点で電話をもらい、下に降りていって、1階で二人は会った。初めて会った。「フラメンコみたいなスカート」と本人が言っていたスカートは、目に鮮やかだった。

「リウカくんね」と確かめるようにAは言う。私は頷いた。

前もって話していたように、二人で蕎麦屋に行って、名曲喫茶に行く。それから、うちで彼女が持ってきたDVDの「アメリ」を見た。

強い眼差しのA


11月25日

日誌じゃなくて「月誌」になっている。

書くべきことはいっぱいあるだが、仕事が忙しいのと、infoseekのポップアップが嫌いで更新が遠のいていた。

我慢すべき理由もないのでinfoseekを去って、新しいURLにしたわけだが。

今朝、またAから電話があった。6時45分ぐらいだったろうか。たまたま既に起きていた私は、こんな時間にかけてくるのがAしかいないから、顔をほころばせて受話器を取る。

「おはようございます。おはようございます。おはようございます。おはようございますッ」

数回、Aは繰り返す。

「おはようございます」

私も返答する。とりとめもない話。昨晩だって寝る前に電話で話したのだから、特別に話す用件があるわけでもない。話すことが楽しいのだ。

お互い出勤ということで電話が終わる。

会社でメールを確認していたら、Aの代理から(といいつつ本人の詐称なのだが)メールが来ている。

短時間に数回やり取りし、昼休みには電話がかかってきた。どういう結果になったかというと、近日中に遊びに来ることが決まったのだった。何か嬉しい。感激というような感じではなく、染み渡るような嬉しさ。でも、その嬉しさの故か仕事が手に付かず、今日は早々に帰宅したのだった。

それまでに部屋が片付きますように。それまでに仕事の山を終えてますように。


11月24日

携帯が鳴る。私の携帯が鳴ることは滅多にないし、メモリに誰の番号も入っていないので、かけてきたのが誰なのかすぐには判らない。出るとIMさんだった。新宿にいるけど会えないかという話。

紀伊国屋で待ち合わせて、喫茶店に入った。旅行先からメールは何度ももらったが、生の彼女に会うのは、9ヵ月ぶりぐらい。

9ヵ月ぶりだが、印象はあまり変わらない。

DTPから離れた職に就きたいと、さくら屋の店員のアルバイトを始めたら3日でクビになったらしい。その3日間に声をかけた年下の客二人と、デートの約束をしたという。それは「仕事が速い」というのだろうか。

TVのアンテナ配線が分からないというので、彼女のマンションに行く。夜だし、何か食べよう、鍋にしようと帰り道のスーパーで買い物。

前の職場の飲み会で、「鍋奉行」を自称していたIMさんだから、鍋は得意なのかと思ったら、「自分で作ったことは一度もない」と言われた。何から入れるのか、シイタケは洗うのかとか尋ねられる。

彼女が鍋を作る一方で、私はアンテナ配線。ふつうのTVがないので、ビデオデッキがTV受像機で、それをMacを通してディスプレイで見るという按配。TVを見るのに、一々Macとソフトを立ち上げるというのは面倒な気がするんだが。

ノートパソコンに収められた旅先の写真をスライドショーで見ながらワインで乾杯し、できた鍋を食す。

ブッダガヤの写真、早くちょうだいね。


11月18日

文通相手のSから、またメールが来た。

「変な所から意味がわからないお金を請求されたり、脅しのショートメールが来たから電話番号変えました」

……なんで、こういう理不尽な目によく遭うのかなぁ。


11月17日

初めてBookニフティを使おうとしてメールアドレスの登録をしたところ、「認証エラーです」と表示された。
ダイアログに従ってもう一度入力したら「リンクが見つかりません」と表示される。何度やっても同じ。

「バカにしているのか」とBookニフティにメールを書いたら、平謝りのメールが来た。

「2001年10月末の三省堂とbk1の提携の際データ移行があり、既にbk1(@niftyBOOKS)にご登録済みの状態でございます」とのこと。既に登録してあるからエラーが出たというのだが、3年以上前に一度使ったオンライン書店が、どこと提携したかなんて、客の関知するところではないだろう。

「そのメールアドレスは登録済みです」とメッセージを出せばいいと思うのだが。


11月12日

帰り道、昨日撫でた2匹にまた会う。


11月11日

仕事の帰り道に携帯からAに電話をしているときに、公園にいる猫を見つけて近づく。帰り道に猫を撫でたことは何回もあるが、撫でているのが実況されたのは初めてだ。自分で実況したわけではなくて、猫の鳴き声が電話づてでAに聞こえた。笑いながら猫を撫でていると、赤い首輪をした黒猫が「オレも撫でろ」という感じで体当たりしてきた。2匹も猫を撫でられて嬉しかった。


11月4日

銀座に行く。釈由美子の握手会。タレントのサイン会会場としては有名らしい福屋という書店。私はもちろん初めてだった。

熱狂するほどファンというわけではないのだが、興味のある人に直に触れられる機会があるのなら、活かすべきと思って行ったのだ。列に並んで1時間ほどで、実物の釈由美子に会えた。流れ作業のようにただ一瞬握手できるだけだろうと勝手に予想していたら、釈由美子は写真集を自分で手渡しし、一人ずつ目を見て会話をしていた。ちょっと意表を衝かれた。

私の番。私個人の趣味で言うなら黒髪の方が好きなので、茶髪度が高くてケバ目の化粧の彼女はちょっと残念。1000人近く握手した彼女の手は冷えきっていた。でも仕事は完遂するのだという感じで、私の目をまっすぐ見つめて会話をした。充血した目がちょっと痛々しい。ありがとう、釈さん。

握手会の後に、松屋に行って、Tさんのメールで知らされた神賀忠吾氏の展覧会を見て行く。木製遊具で相対論や量子論を表現する人と聞いて関心を持ったのだ。

松屋に入って、入り口の案内係に「木製玩具の展覧会をやってるはずですが」と尋ねると、「そのようなものは開催しておりません」と答えられた。調べてもそう言う。

自分が暗記し間違えたかと思い、どこかネットカフェに入って神賀氏の情報を確認しようと考えた。ネットカフェだと10分しか利用しなかろうが1時間利用分の料金を取られるだろうし、有楽町ならkinkosがあるだろうと104で調べる。

線路のすぐ脇にkinkosはあった。情報を検索し、該当ページを印刷。締めて219円なり。
場所の間違いでも、期日の間違いでもなかった。
松屋に戻り、会場のある6Fへ。

そこでは子供がいっぱいはしゃいで遊んでいた。
遊具なのだから子供が遊んでいて当たり前なのだが、【展示】だと思っていたので不意を衝かれたような感じで、どれが相対論を示し、どれが量子力学を示す遊具なのか判らない。
会場の脇にいる眼鏡の老人が神賀先生本人だろうと思って尋ねてみた。
Tさんが会ったときには取り巻きの人に囲まれていたというが、この日は神賀氏は一人だった。
どれが相対論で、どれが量子力学なのですか、と尋ねると先生は口調はおぼつかないが、伝えたいことは沢山あるのだという感じで話をされる。
どれも言葉は不明瞭かつ唐突な感じ。
が、しかし、相対論や量子力学のモデル自体を遊具化したと思っていた私の先入観は誤りで、遊ぶ行為の中に、そのモデル(と考えられているもの)が体感される仕組みになっていた。
これも遊具という性格を考えれば当然なのだが、私の先入観は子供不在だったと不明を感じた次第。

単行本化を進めてくれる支持者がいるけれど、出版社の対応は冷たかったという話をされる。
僕のやってることは本にしても売れないんだとおっしゃる。
そんなことはないんじゃないですか、と取りあえず返答したが、ある女子大生が神賀先生を取り上げた論文もコピーを渡した相手のうち、読んでくれた人が少ないのだと言う。入り口に置いてある冊子がその論文だというので、後で読みます、と私は答えた。

一生懸命話そうとするのだが、言葉は少ない。溢れる思いは、うまく言葉にならない。
子供を遊ばせている親たちは、これが展示を兼ねているということなど全然関心がないのだろうか。
展示物の上に自分らの上着を載せていたりする。無料の遊び場という感覚なのかもしれない。少しわびしい。

せっかく制作者本人がいるのだからと、先生から話を聞いたわけだが、そうやって質問する人も多くないのか、なんか偉く歓迎してくれる。
前の展示会で使った積み木持っていっていいよ、とくれたり。しかも紙袋までくれる。

読むと言ったから入り口に置いてある、女子大生の論文を読んでいたら、「うにゃ、最初からでなくていいよ。途中からで」と先生がツッコミを入れる。可笑しい。

先生の説明を聞いている途中から、三木成夫やクラーゲス(リズムの本質)のことが頭に浮かんだのだが、女子大生の論文に三木氏の話が出てきて、やっぱりと思った。
築地書館の「みんなの保育大学」シリーズの三木氏と井尻氏の本が言及されていた。


論文を読んでいたら、神賀先生が「キミ、そんなに遠くないだろうから、お茶でも飲んできなさい(芳名帳に住所氏名を書いてほしいと頼まれたので書いておいた)」と、松屋のチケットを店員に頼んで切ってもらったものを渡した。「私のお金じゃないから松屋のお金だから、気にしないで好きな物を頼んで」と言う。

入り口の案内係に「そんな展示はない」と言われて、kinkosに行ったのだから、使う必要のない219円を使って損したという思いがあったのだけど、これでお釣りが来た。

正直言って、神賀先生の説明は言葉が足らなかったり、不明だったりで理解したとは全然言えないし、量子論のモデルとして説明した内容は古典論だったりしたが、先生自身が自分の仕事に誇りを持って打ち込んできた人なのだということを深く感じた。

そのことをしみじみと思いながら帰途についた。


11月3日

ぶるまんさんのライブに行く。町屋という駅で、初めて降りた。ジャズのスポットというより、ごく普通のスナックという感じで、庶民派のホステスがいたりした。歌を聴きながらリズムを取っていたら、ホステスの一人が、「お客さんは何の楽器をするの?」と尋ねた。私はミュージシャンではないですよ、と答えると、「ハカセタロウみたいだから、てっきりミュージシャンだと思った」と言われる。ハカセタロウみたい、と言われたのは初めてだ。


11月2日

私の住んでる町の商店街にはドラッグストアが多い。その内の一つの店頭で、若い女の子が試供品を配っていた。

そこに通りかかった車イスのおじいさんが、わざわざ車イスを寄せて、「私にもくれるかな」と言った。

女の子は笑顔で「ハイ!」と渡す。渡された品物はシャンプーとリンスのセットだったのだが、おじいさんの頭はツルツルだった。

文通相手のSからメールが来た。返事は返事でしたけど、なんで、Sはこういう目によく遭うのだろう。

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友達が来た時に男の人におごってもらってカラオケ行こうとか言われて。彼女は彼がいるから私の携帯から電話でメル友とか探せるみたいのに電話したんです。その時に番号わからなくて。これかな?こっちじゃない?と何度か試しにかける事になったんですが。その中のひとつが繋がったから聞いてたら違うので、番組は何も聞いてもいないのにいきなし料金を請求してきたのですが。これは何処に言ったらいいんでしょう?

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