日誌2002年9月

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9月25日

職場にて。

女性社員が数名、固まって移動していく。その内の一人が言う――「体育館裏に行ってきます」。

「こえ〜」と小さな声が聞こえた。

(今の職場は、ビルにテナントとして入っているので、体育館裏なる場所は実在しない。洒落である)


9月25日

夜遅く、仕事の帰り道のこと。

前から猫がよくいる、傘屋とコーヒーショップの間のすき間に、その日も猫がいた。ちょっかいを出そうと思ったら、私の前にいた黒いコートのおじさん、ほんと山科けいすけの「C級さらり〜まん」にでも出てきそうな雰囲気のおじさんが、しゃがんで猫を手招きした。なんともほほ笑ましい光景だった。

今日は、このおじさんに譲ろうと思って、私は商店街を歩いていった。


9月23日

OJに説教されたこともあって、考えをまとめる。その件で渋谷に行く。OJも同席するとは思わなかったが、当然のようにOJも同席していた。

今までの非礼を詫びて、頼まれたことを辞退し、会員を辞める旨を告げる。すると二人とも驚いていた。OJなどは、昨日の説教口調はどこへやらで、何もそんなに急に決めなくていいじゃないの、とか言い出した。

「これは私の道ではないと思ったのです」――私はそう言った。


9月22日

OJと菜食のインドカレー屋に行く。何か用があるのだろうと思っていたら、案の定そうで、説教される。説教された件は私に非がある。頼まれたことをやらなかった、連絡をとらなかったなどといった内容のこと。おおむね黙って聞いていたのだが、どうしてこうもOJは説教が好きなんだろう。


9月21日

スチュワーデスのRから電話。「ついたて」の漢字は「衝立」でいいのか、と尋ねられる。

昴ブーから原稿のチェックを頼まれたという。原稿のチェックをするなら、辞書ぐらい用意しなよ、と私は言った。

どうも、昴ブーの職場の宿泊施設で彼と会い、それで翌日までに原稿チェックを頼まれたらしい。文章の素人であるRに1日で原稿(本1冊分ぐらいらしい)のチェックを頼むなんて。おまけに周りの職員の誰も辞書を持っていなかったそうだ。

だから、私にお鉢が回ってきたのだが、昴ブーは相変わらずへっぽこな仕事をしているのだなと私は思った。


9月19日

世界半周したIMさんの珍道中も大団円を迎える。お疲れさま。

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マネキン、彫刻の国ギリシャ。皆鼻高っ!しかし、エゴ第一の人々はサービス心はな
し。美術館だろうが最高級ホテルだろうが、客がいてもおかまいなしで店閉めて帰ろ
うとするぜ。
アテネにてヘロデス・アティコス音楽堂でゴスペル。ショーレストランでフォークダ
ンス。クレタ島にてアリアドネの糸で有名なクノッソス宮殿、大満喫!!ああ!今回
の旅の終わり(一時的?)がギリシャでよかった。今回色んな文明を見たが、遺跡天
国でクライマックスを迎え昇天ぎみで帰国するぜ。皆ありがと!

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9月18日

事務上の都合で、一時、生命保険を解約していたのだが、改めて申し込んだ。

この日、職場に生保の会社から確認の電話がかかってきた。死亡時の保険金の受取人を弟にしたのを訝しがっている。

別に記入例や申込書の説明に、「通常は、ご両親を指定します」とか、「ご両親を指定して下さい」とか書いてあったわけではない。誰を受取人にしてもいいような書式だったのだ。

世間に疎いし、耳が悪くて人とうまく会話の成立しない母親より、母親思いで法律に詳しい弟を受取人にした方がいいという判断で、私は弟を受取人にした。

「ふつうは、ご両親のいずれかの方を受取人にするんですが」

「父親はもういません」

「では、お母様は……」

「母はまだ存命ですが。でも、両親でなければならないとは書類にありましたか?」

「いえ。でも、ふつうは親御さんが受取人にするんですが、何か理由があるんでしょうか?」

「弟は法律に詳しいから」

「特に理由はない、ということですね」

「は? 『弟は法律に詳しいから』と理由を言ってるでしょ」

「はぁ……」

すごく困りながら、生保の人は電話を終えた。弟を受取人にしたままでは、書類の審査が下りないかも知れないとまで言う。だったら、受取人はご両親にして下さい、と書いておけばいいのに。


9月17日

職場で、ヘルプの原稿を確認していた。ヘルプ自体のバージョン番号が合っているか、何で参照するのかわからなくて上司に尋ねる。

すると、前のより繰り上がっていればいいとの答え。

では、前のヘルプのバージョンは間違いが無いのか? 念のために尋ねるとバージョン管理表のようなものは何もないということが分かった。

どうでもいいようなことは細かいくせに、どうしてこういう基本の管理がないのだろう。


9月13日

マルタ島に着いたIMさんからメール。前の職場の同僚のSMさんも合流して同行しているはず。

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今日は「地球のへそ」マルタ共和国よりお送りします。着3日目に「勝利の女神の
日」を迎えたのですが、大砲ドンドン!花火バンバン!鐘ガンガン!ネオンピカピ
カ!ぶっちゃけ疲れました。最近はマルタ人の超親切にプルってます。道に迷えば道
案内。愛に迷えば人紹介。店に入れば席案内。えー、明日13日(金)はアテネにエ
アーします。帰国20日予定。

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9月某日

ネットの古本屋にダグラス・アダムス『銀河ヒッチハイクガイド』が3冊揃いで出ていたので、即購入。値段も安かった。

前にも持っていたのだが、方山氏が譲ってほしいと言うので、売ってしまい、手許になかった。


9月9日

『瞑想の心理学』(法蔵館)の著者である可藤豊文先生からメールが届く。

サイトを開設したそうだ。わざわざ案内をいただいて光栄であった。


9月8日

ジェシカに会う。いつものようにお香の香りがする。しばらく日本を離れるという。くすぐったそうに笑いながら、お土産に何がほしいかと私に尋ねた。何でも買ってくるヨ、とか笑いながら彼女は言う。お土産はいいから、無事に戻ってきてくれと私は言った。


9月7日

無明庵の新CD「変形」を中野の大予言で買う。


9月某日

文通相手のSから残暑見舞いが届く。Sが新居で迎える最初の夏だ。

新しい職場で汗だくで働いているらしいが、またしてもいじめる人がいるらしい。50代のおっちゃんとのこと。

「間違って生まれてきちゃったの? 見た目悪いのに」とか言われたらしい。酷い。


9月3日

職場に向かう通勤電車で、私はドアの前に立って外を眺めていた。私の立った側のドアは私の乗り換える駅まで開くことがないので安心していられるはずであった。

すると、背後で何かが始まった。何だろうと思って振り向くと、会社員風の若い男とおじちゃんが取っ組み合いをしていた。

もみ合った二人は私にもぶつかる。あっちこっちへぶつかる。駅に着くと、おじちゃんは「俺は降りるんだよ」と若い男の腕を振りきろうとしていた。おじちゃんは「やめろよ」など幾つも言葉を吐いていたが、若い男はずっと無口であった。

「こっちに来い」とも「逃げるな」とも言わず、降りようとするおじちゃんを捉まえていた。周りから「やめろよ」などと、怒った声が飛び交う。開いた側のドアの側にいた一人の男が、ふいに若い男も外に押し出した。

要するに、ケンカするなら車外でやれ、という意思表示であったのだろう。恐らく自分がまだ降りる駅でないという理由だけで、若い男は降りなかったのだろう。それは、その付近にいた他の乗客にはいい迷惑だ。ただでさえ迷惑だが、通勤ラッシュなのだからなおのことだ。

押し出されてどうしたかというと、おじちゃんはそのままフォームの雑踏に消え、若い男は黙って、自分の体からだらんと床に垂れたイヤフォンを拾い、決まり悪そうにおずおずと車内に戻ってきた。

カッコ悪。

若い男が終始、黙っていたことに私は現在を感じた。


9月1日

インドからヨーロッパに移動したIMさんからメールが来る。相変わらず可笑しい。

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最近の俺、もとい、あたいの動きと言えばもっぱら南イタリアよ。パスタもピザも食
べたけど、イマイチだったわ。日本でも食べられるかしら。そんな感じで日本料理が
恋しい今日この頃。でも今あたい「グランブルー」の世界をシチリアにて満喫中よ。
エンゾとジャックが大会のため宿泊したホテルに滞在。慣れない高級ホテルのため挙
動不審。薄汚いバックパックを部屋まで運んでもらうなど、大幅にミスマッチをやら
かしてるわ。そうよ!いつか絶対!小奇麗な格好で泊ってみせるわ!!

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